[変体仮名について]
現在、一般的に使用されている一音一字のひらがな(48文字)は明治33年(1900年)に小学校令で制定されたものですが、それ以外のひらがなは変体仮名(異体字)と称されるようになりました。変体仮名には、字源(もととなる漢字)は同一ですが字体(くずし方)が異なるもの、同音だが字源の異なるものがあります。その大半は今日では日常生活で使用されることはほとんどなく、忘れられてしまった感があります。しかし一部の変体仮名については今も店舗の看板や広告、その他さまざまな使われ方をしています。
そこで本書体では、ひらがな(48文字)の付属として
変体仮名を二字ずつえらんで揮毫してみました。なお、古い時代のかなには、つぎのようなものがあります。
◆男手(おのこで)
男性用のかなで国語の音を漢字の音または訓を借りてうつしたもので楷書体や行書体で表記したもの。真仮名(まがな)、万葉集で多用されたため万葉仮名(まんようがな)などともいいます。
◆草仮名(そうがな)
万葉仮名のうち草書体で表記されたもの。草の仮名(そうのかな)、たんに草(そう)などともいいます。
◆女手(おんなで)
女性用のかなで草仮名をさらにくずしたもので、のちのひらがなの類をいいます。
また、片仮名の片(かた)は部分・不完全などを意味し、万葉仮名の楷書の一部分をとるなどして作られたものといわれています(かたかんな、ともいいます)。はじめは僧侶が経論などの漢文をよむ際の補助符号でしたが、次第に和歌の一部など文学作品の表記にも使われるようになりました。
※外字表示方法
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